おとししの12月のことでした。れんは、ワクチンの注射のため、動物病院にいきました。その際、体重が500gほど減っていたのです。これまで、順調に増えてきた体重が減るなんておかしいと思いました。(順調に増えてきた体重、とは語弊がありますね。それほどに、れんは、食欲があったのです。)わたしは、すぐに、血液検査を申し出ましたが、先生は、「まだ、8歳ですよね、必要ありませんよ」とおっしゃられ、そのまま、検査してもらえず、帰ったのでした。
それから、20日後、れんの様子に異変が起こりました。驚くほど、水をたくさん飲んで、それでも水を飲みたがって、お腹はパンパンです。そして、おしっこを漏らしてしまい、家中、おしっこで濡れました。いわゆる。『多飲多尿』でした。明らかに様子がおかしく、動物病院に駆け込みました。
検査結果、糖尿病でした。目の前が真っ暗になりました。糖尿病は、一度発症したら、治る見込みはなく、一生付き合っていく病気です。
その日から、インスリン注射が始まりました。インスリン注射は、血糖値を下げるお薬です。れんは、血糖値が600もあり、かなりの高血糖の状態でした。インスリン注射を朝晩、1単位ずつ増やし、注射し、血糖値を測定し、インスリン注射の量を決める作業がはじまりました。インスリン注射をはじめても、全く、血糖値が下がらず・・・。結果、れんにとっては、MAXの10単位を朝と晩、注射することになりました。それでも、正常値の100-200近辺に落ち着くことはありませんでしたが、多飲多尿、異常な食欲は、止まりました。
れんの症状が落ち着かないうえに、仕事が多忙すぎて、わたし自身が回らなくなり、崩壊寸前になりました。正常な判断をしたかどうかは今でも分かりませんが、会社を辞めました。そして、多くの時間をれんと一緒にいることに費やしたのです。
毎日、ゆったり、れんに車椅子をつけて、散歩しました。とにかく一緒にいました。そうしたら、れんの血糖値は、300ほどに落ち着いたのです。その時、動物病院の先生が、変わり、インスリン注射の量はこれ以上増やしたくないこと、フードで改善できる可能性があることを言っていただいたのです。
ロイヤルカナン 糖コントロールという、療法食です。このフードに変えてから、本当に落ち着きました。このフードは、食物繊維を豊富に含み、糖の上昇をゆるやかにしてくれるものでした。※獣医師の先生の指導が必要です。
今まで、明らかにれんが、イライラおこりっぽいことが多かったのは、血糖値の激しい上下のせいだったんだと気づきました。言葉を話せない、れんの気持ちに寄り添えていなかったなと申し訳なく思いました。それから、わたしが、無職の2か月間、れんは本当によくなっていったように思いました。
・多飲多尿
1日に体重の1割以上水を飲んだら異常です
・体重の急な増加からの急な減少
ダイエットもしていないのに、体重が減るのは異常です。病気のサインです
・やたらに食べたがる
・いつもイライラしている
こんな、症状があったら、あなたのワンちゃんは、糖尿病の疑いがあります。すぐに、信頼できる動物病院を受診してください。早ければ、食事療法で、よくなるかもしれません。



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